その他の可能性を模索

【 女性の薄毛・抜け毛リサーチ 】男性の薄毛との共通点と相違点から考える

性別によりかなりの違いがあります

2011年 更新

「薄毛」の現れ方や進行の仕方には性別によりかなりの違いがあります。すでに生えている髪を美しく見せる「ヘアケア」という意味では女性用の商品、ケア法のほうが遥かに先を行っている気もしますが、薄毛解消となりますと、むしろ男性向けのノウハウのほうが未だ多いようにも思えます。

ここでは、女性の薄毛について紹介し、別の章では、女性用育毛剤について紹介していきます。

女性の薄毛(1)

女性の薄毛では、男性と異なり、生え際が後退したり、頭頂部の毛が非常に少なくなり地肌に近くなる、といったことはまずありません(無いことはありませんが、稀です)。

主に、前頭部の生え際は残ったまま、側頭部と後頭部はあまり薄毛とならず、それ以外の部分が全体的に薄くなる(地肌が透けて見えるような感じにはなるが、完全に抜け落ちてはしまわない)、これが女性の薄毛のひとつの類型です。その形から「びまん(全体に拡がる)性脱毛症」と呼ばれることもあります。

男性の薄毛(男性の男性型脱毛症)と比較してみる

男性では、「生え際が後退している人」「M字型、そりこみ状に毛が無くなっていく」「頭頂部の毛が非常に少ない」こういったタイプの薄毛の人が多いと思います。
また、後頭部や側頭部が薄い男性はまず見かけないと思います。

これと女性の脱毛が全く関係ないかというと、実はそうではありません。薄毛と関連する酵素には大きく分けて二種類あり、頭頂部に作用するもの、前頭部に作用するもの、後頭部・側頭部に作用するもの、などと分かれて分布しています。

女性の場合では、この酵素分布の関係で、生え際の後ろ〜つむじにかけて薄くなりやすい傾向があります。

なぜ薄くなるかですが、男性ホルモン(女性にももちろん存在します)から作られるDHT(ジヒドロテストステロン)という物質が悪玉とされています。これの産生に関係する「5αリダクターゼ」という酵素を抑制することがひとつの鍵となります。このことは男女を問わないのです。


女性の薄毛(2) 年齢に伴う脱毛

女性の場合、男性と異なって、10代や20代から薄くなるケースは少ないです。閉経などの周辺、あるいは更年期障害などといった症状が生じるあたりのお歳になって、薄毛に悩まれる方が多いです。

このメカニズムですが、

女性の場合では、男性に比べてより強く「女性ホルモンが男性ホルモンの働きを抑えて」います。

ところが、50〜60代となられますと、この女性ホルモンレベルが低下したり、不安定となったりします。このため、男性ホルモンの影響を受けやすくなり、結果として脱毛が起きるのです。

男性ホルモンから生成される物質(DHT)が原因となって薄毛を引き起こすという意味では、(1)の薄毛と同じですし、男性の男性型脱毛症と、「抜ける」メカニズム的には同じなのです。

産後の脱毛

出産後、一時的にホルモンバランスが崩れることにより、脱毛が起きるのはよく知られています。これは気になさらない方もいらっしゃいますが、やはりできるだけ解消したいという方も。

これにつきましては(単に待つことを含め)比較的簡単に解消できるのですが、ポイントとして、「他の脱毛症とは違う」ことをしっかり認識しましょう。また同様に避妊用ピルを止めた際に一時的な脱毛が起きることもあるようです。

円形脱毛症

こちらは性別を問いませんが、女性のほうが発生率は高いです。主な原因はストレスと考えられますので、脱毛した部分の対策というよりも、原因除去(相談、カウンセリングなど)を先に行ったほうが良いでしょう。

比較的治りやすい病気とも言えますが、なってしまったさいのショックはかなり大きいです。女性もストレスを感じやすい社会になっているため、大きな問題です。

過度のヘアケアによる頭皮の荒れ

女性特有の問題です。女性は「髪」や「肌」には大変気を使うことと思い、各シャンプーやトリートメント、それにおしゃれのためのヘアカラーリングやパーマなどダメージを与えることも男性より多く行う傾向があります。

「頭皮」という部分のケアについては、むしろ上記のようなシャンプーやトリートメントなどが悪影響を与えるのです。刺激の強い成分や、着色料や香料の多い成分の入ったシャンプーでの洗髪、その積み重ねが、ある面で男性以上に頭皮を傷めてしまっています。

男性の場合、爽快感の高いシャンプーでの洗髪のし過ぎという問題を抱える人はいますが、総じて女性から比べると(良い意味で)髪のケアはいい加減です。こと「頭皮」にとっては、特に育毛を意識していない男性でも、女性より優しい洗髪・ヘアケアをしているとも言えるのです。

ダイエット、食事制限による薄毛

これまた女性ならではの問題。無理なダイエット、食事制限による栄養不良などを起こしていますと、いわば生命維持にとってさほど大事でない「髪」に真っ先にダメージがいってしまいます。体は、大切な部分により多くの栄養を優先して回すからですね。髪のハリがない、ツヤがない、といった悩みを抱える若い女性なども多いのは、このあたりに一因があります。ひいては、薄毛につながってしまうことがあるのです。

実は治りやすい!女性の薄毛

まだメカニズムはよく解明されていませんが、女性の薄毛は男性よりはるかに治りやすいと言われています。ですので、気にかかったら、育毛シャンプー、育毛剤などでのケアを始めることで、男性からしたら驚くほど簡単に解消する、とも言われています。

まとめ

男性と女性の脱毛(薄毛)では、抜けていく部分や度合いなどに違いがありますが、実は共通したメカニズムも多いのがわかります。

育毛に良いシャンプー、育毛剤などを使うに当たっては、ここ最近香りなどにいたるまで男女兼用のものも多くなっていますが、一方で「男性専用」のものも多くなっています。香りや使用感の問題ではなくて、体に不具合を起こしてしまうものもあるのです。

次章で女性用育毛剤を説明していきますが、男性用の育毛剤や、男性用サプリの摂取には十分に気をつけてください。

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